キャンプでの料理や薪割り、最近流行りのブッシュクラフトですが、キャンプで使うナイフや斧が銃刀法違反で摘発される可能性があることを知っていますか?
今回はキャンプ用ナイフが銃刀法違反になる場合と、銃刀法違反にならないための対策をご紹介していきます。
目次
銃刀法違反の8割はキャンプ・釣り後の「置き忘れ」!?

2022年8月のネットニュースの記事に下記のようなものがありました。
東京都内で昨年、銃刀法違反(刃物携帯)容疑で摘発された1041人のうち、約8割の863人はキャンプや釣りなどで刃物を使用後に車内やバッグ内に置き忘れたケースだったことがわかった。警視庁は「外出先から帰ったら刃物は自宅に保管を」と呼びかけている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220816-OYT1T50317/
なんと都内の銃刀法違反の約8割がキャンプ用ナイフの置き忘れによる摘発だったということが、わかっています。
ではどうすれば銃刀法違反として摘発されないかを紹介していきます。
キャンプ用ナイフが銃刀法違反になるの?

結論としては、キャンプにナイフを持っていく場合、銃刀法違反にはなりません。
ただし、キャンプ用ナイフを車に積みっぱなしにしている場合は、銃刀法違反となります。
そもそも銃刀法違反とは?
そもそも銃刀法は銃砲・刀剣類について、業務や正当な理由がある場合を除いて携帯を禁止する法律です。
刀剣類(ナイフ)の場合、刃体の長さが6cmを超える刃物の携帯が禁止されています。
もちろん罰則もあり、銃刀法違反となった場合、2年以下の懲役、又は30万円以下の罰金となります。
正当な理由ってなに?
正当な理由とは、「常識的に考えて理解できる理由」のことを言います。
・料理人や大工さんなどが業務上刃物を使うための持ち運ぶ。
・店でナイフを購入して、家まで持ち帰るため携帯する。
・キャンプや釣りで料理や薪割りに使うため、行き返りの車で持ち運ぶ。
上記のような、一般的に理解できる理由であれば、正当な理由と認められます。
ただしいずれの場合も「すぐには取り出せない」ように、厳重に梱包して持ち歩く必要があります。
刃渡り6センチ未満の刃物ならOK?
刃渡り6センチ未満の刃物なら携帯OKなのかというとそういうわけでもありません。
銃刀法では、刃渡り6センチ以上の刃物の携帯を禁じていますが、刃渡り6センチ未満の刃物でも軽犯罪法で摘発される場合もあります。
刃の長さにかかわらず、持ち運ぶ際は、厳重に梱包して持ち運ぶようにしましょう。
キャンプ道具で銃刀法違反になるアイテム
キャンプの際、銃刀法違反になるアイテムは下のようなものです。
・ナイフ(ツールナイフ、十徳ナイフ、アーミーナイフなど)
・斧
・鉈
・包丁
・カッター
ナイフだけでなく、刃がついたものは銃刀法の対象となります。
どうやって警察に見つかるの?

「ナイフや刃物を車に積んでいるかどうかなんて、車を見ただけではわからないし、警察にはバレないんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ではどのように警察に見つかるのでしょうか。
キャンプ用のナイフなどによる銃刀法違反の多くは、職務質問での所持品検査や交通違反の際の警察官とのやり取りで見つかる場合が多いようです。
交通違反でショックを受けている上に、銃刀法違反まで追加されると目も当てられませんので、キャンプ用ナイフは車に積んだままにせず、自宅で保管するようにしましょう♪
どうすれば銃刀法違反にならない?
銃刀法違反にならないために以下の点に気を付けましょう。
①キャンプの荷物を積んだままにしない。
②事前に車へ荷物を積み込む場合も、ナイフ類は出発当日に車へ積み込む。
③ナイフなどの刃物類は、ケースに入れたり、新聞紙を巻いて持ち運ぶ。
(裸の状態では持ち運ばない。使用時以外はすぐに取り出せない状態にしておくことが重要です。)
とにかく刃物類を車に積みっぱなしにしないことが重要です。
キャンプで疲れて、荷物を降ろすのを後回しにしたい気持ちもわかりますが、ナイフ類だけは必ずその日のうちに車から降ろすようにしましょう♪
まとめ
キャンプでの料理や薪割り、最近流行りのブッシュクラフトなど、キャンプにはナイフや包丁、斧などの刃物類は必需品です。
今回はキャンプ用ナイフでの銃刀法違反について紹介してきましたが、「しっかりと梱包して(ケースに入れて)持ち運ぶ」、「キャンプが終わったらすぐに車から降ろす」ということを徹底していれば、銃刀法違反になることはありません。
せっかくの楽しいキャンプの思い出を台無しにしないように、ナイフや斧などの刃物は、キャンプが終わったらすぐに自宅に保管するように気を付けましょう♪